河井隼雄先生 コンステレーション

こんにちは!

ショーコです!

先週やっと大学院入試が終わりました。

ほっとしていたところ、今度は我が家のかわいい猫ちゃんの体調が悪くなって来ました。

できることはしてあげようと思っています。

一緒にいてくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。

さて、人生いろいろありますが、今日は私は全てのことに因果があると思い込んでいたなというお話です。

河合隼雄先生という臨床心理学者がいらっしゃいました。

ユング派の心理学者です。

京大最後の講義でお話されていたことについて、心理学素人の私が素人なりに理解したことを書いてみます。

河合隼雄先生は長い留学経験をお持ちですが、最初はアメリカに留学して心理学を学んだそうです。

アメリカの心理学は科学(量的研究)に偏りすぎていて合わない。

ある学生が河井先生に大学を辞めると言いに来たそうです。

なぜ辞めるのか聞いていると「〇〇先生から受けた適正テストで〇〇大学の方が合うから」と。

河井先生としては、適正テスト得られた結果はそういう傾向があるという解釈。

しかし適正度80パーセントと出たら、それが全て。残り20パーセントの可能性は全部無視。

科学は量的研究をして、数が多い結果を取っていきますが、アメリカ人の人は科学の結果が全てであると、科学信仰だと河井先生はびっくりしたそうです。

科学とかその方法である演繹は、結果があれば原因がある、原因があるから結果があるという理論を展開しますよね?

私もそれが全て、それが当たり前だと思っていました。

河合先生は人間の心を学ぶにあたって、因果では説明ができないことが存在することにお気づきになりました。

ハッとその理由かな、と気づくことがある。

それは物語を語ることで見えてくる。

空を見上げれば、ハッ、オリオン座がある、白鳥座がある、それに紐づく物語がある

ということで、constellationコンステレーション(星座)をユング心理学では布置と呼ぶそうです。

例えば、不登校の子がいて親はなぜ学校に行けないのか問いただす。

そのなぜが答えられない子が少なくない。わからなくて当たり前なのです。

でも何か答えなくては思うから適当に理由をつける。(この子供の気持ち、私はめちゃくちゃよくわかります)

不登校の子に寄り添って、一緒にその気持ちになって考えることで、初めて、段々とその子の物語が引き出されていく。

その子は自分のことを語ることである時、ハッと気づく。

学校に行けない理由に。こうして気づいくこと、その過程が大切だということです。

ある親は言ったそうです。

「先生、この子の登校スイッチはどこにありますか?押してもらえませんか?」

自分の子と一緒になっていない人にはそんなスイッチがあったとしても、押すことはできないと河井先生は言いました。

コンステレーションに対する理解は、まだまだ私のものになっていません。

でも、今後生きて行くのにとても大切な考え方だと思いました。

私もものごとには必ず因果があると思っていました。

なんでもかんでも因果で説明しようとしていました。

今回の猫ちゃんの体調不良も、私が〇〇したから・・・とか。

でも因果で説明できないこともたくさんあるんですよね。

説明できない部分にもちゃんと存在意義を与えようというか、そこにこそ本当の何かがあるのかも知れない。

そう思いました。

有名な「引き寄せの法則」って、あれはものすごく「因果」の話ですよね。

私はあの書籍は恐ろしく途中で読めなくなってしまいした。

あの本の発信はアメリカ。

宗教社会学を勉強し始めてから私自身、知らず知らずにアメリカ文化に大きく影響されていることに気づきました。

今後もいろいろ気づいて行くと思います。

では!

河合隼雄先生 京都京大最終講義 (↓これを見ました。興味のある方はぜひ)

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