2018-04-25
このブログ記事は「蛇おんなペムのオカルト>スピリチュアル日記」https://snakelady13.hatenablog.com/(現在封鎖)に記載したものを再投稿しています。一部改訂を加えている部分があります。
こんにちは。
蛇おんなです。
先日松尾大社(マツノオタイシャ)に行ってまいりました。
今年のお正月に行った時のことと合わせて今日はお話しさせていただきます
松尾大社はいつ行ってもなんだかシラーっとしているというか、歓迎されているのかいないのかよくわからない感じでなんとなく足が遠のいていましたが、住んでいる地域が松尾大社の管轄なので久しぶりにお正月三が日に行ってみました。
露天がたくさん出ていたり、参拝者がたくさんいたりととてもにぎにぎしく、いつもとは違う雰囲気だったのですが、
それだけではなく、この日の松尾大社の神様は御神威に満ち満ちており、やる気満々なご様子でした。
出雲大社などに行った時に見える白っぽいような光が御本殿から出ているように見えましたよ。
きっと今までは、蛇おんなのへなちょこ感がキャッチできなかっただけで
松尾大社の神様ってやっぱりすごいんだと、今更ながら気づいた次第であります。
本当にへなちょこな霊感だな。オイ

摂社より御本殿を望む。
お正月の写真です。良いお天気でした
松尾大社は現在遷宮を進めている最中だそうです。
お正月に行った際にまず気づいたのは御本殿の屋根!
新しい檜皮葺の屋根になっていました
やっぱり住居が新しくきれいになると、神様も元気になるのかな。
今度勇気が出たら神様に聞いてみようと思います。(松尾大社の神様は無口で厳しい感じなので話しかけにくいのです・・・)
ここで松尾大社について少し歴史などまとめてみます。
松尾大社は京都で最古の神社とされています。
背後には松尾山(223メートル)が控えており、その山で磐座を信仰していたことが松尾大社の前身と考えられているようです。
松尾大社の創建は701年、秦忌寸都里によってなされます。
そうです、京都の歴史を語るには絶対に外すことのできない渡来系の秦氏の奉斎する神社でした。
賀茂氏との関係もいろいろあるっぽいです。
そのためか、松尾大社も賀茂神社と同じ双葉葵の紋を使っており、祭祀には葵蔓を桂の木に挟んだものが使用され、賀茂の葵祭と共通性がみられるようです。
御祭神は日吉大社と同じく大山咋神(オオヤマグイノカミ)
全国的に酒造の神様として有名です。
由来は秦氏が酒造の技術に長けていたという説、境内摂社におわす大物主神が酒造の神だからという説などはっきりしていないようです。
大物主神は大神神社の御祭神として有名ですね
蛇おんなが敬愛してやまない出雲大社の大国主大神の和魂(ニギミタマ)とも、大国主大神の数多くある名前のひとつとも言われています。
大神神社は酒造の神様、そして製薬の神様として崇敬を集めています。
古代の日本では、日本酒は非常に貴重で神聖なもので「薬」だと考えられていたそうなので、酒造の神=薬の神(医療の神)となるのは自然の流れではないでしょうか。
さらに話しが逸れますが、ヤマタノオロチ退治の際にスサノオノミコトは何重にも醸した酒でオロチに飲ませ、酩酊したところをやっつけます。(ちょっと卑怯だと思うのは蛇おんなだけ、ではないですよね)
古語で酒は「くし」や「みき」と呼ばれていました。
ヤマタノオロチ退治では、酒が魔物を倒す聖なるアイテムとして登場し、スサノオノミコトがオロチの魔の手から守ったのが「奇稲田姫(クシナダヒメ)」で、さらにオロチを退治する際、スサノオノミコトは奇稲田姫を「櫛」に変身させて、自らの髪に刺して戦いました。
「くし」だらけです
酒、奇稲田姫、櫛に隠された「くし」という読み方、これは疫病鎮めの神としてのスサノオノミコトと無関係ではないはず(と蛇おんなは思います。)。
閑話休題
松尾大社には松尾山からの湧水をたたえる「亀の井」という泉があります。
このお水をお酒に混ぜると腐らないという信仰があり、今でも醸造家が持ち帰る風習があるんだそうです。
亀の井には御本殿のここをくぐって行けます。
現在は土砂崩れのため登拝中止になっていますが、松尾山の御神蹟を拝む時はこちらを抜けた先で登山手続きをします。
登拝は2人以上から可能だそうで、何だか意味深です。

こちらが亀の井。
亀さんの口から結構な量のお水が出ております。

亀の井の背後には「霊亀の滝」があります。
こちらには滝御前(罔象女神:ミツハノメノカミ)がおまつりされています。

鳥居の奥に滝があります。
蛇おんな、実は今年3月になって初めてこちらの滝を訪れました。
お山からの密度の高い風がずっと吹いており、滝からのマイナスイオン?をたくさん浴びることができて非常に気持ちよかったです
フガフガしたいくらいに美味しい空気でした

水量は多くありませんがとにかく気持ちいいです
滝御前の小さなかわいいお社からも白い柔らかい光が出ていました。
あー、きれいだー
しばらく滝の近くに佇みお山からの風に吹かれていましたが、ぱんくん(夫)が寒いから帰ろうというので(仕方なく)松尾大社を後にしました。
帰り際、滝御前様に「ありがとうーまた来まーす!」と手を振ると、ニコニコ笑って「またねー
」と答えてくれたようでした。
松尾大社はなぜ亀と縁があるのか疑問に思った蛇おんな
後で調べてみると亀は龍と蛇とともに松尾大神の御神使であると。ふむふむ。
また古書によると「首に三台(三つの星)をいただき、背に七星を負い、前足に離の卦を顕わし、後足に一支あり尾に緑毛・金色毛の雑った長さ八寸の亀」(松尾大社HPより)が松尾山に現れ、それを元正天皇が瑞祥だとして年号をなんと「和銅」から「霊亀」に変えたという。714年のこと。
亀、すごい・・・(デザインが半端ない)
だから霊亀の滝で亀の井なんですね
蛇おんな的に松尾大社ってなんか蛇っぽいよなと以前から思っていたので、御神使が蛇と知ってなんとなく合点しました。
ただ日本の古代信仰に蛇は欠かせない存在なので、蛇っぽいと思うこと自体そんなに突飛な発想でもないのですが。
この霊亀の逸話はどの古書に書かれているのか気になりますねえ。
いつのどの古書なのか知っている方いらしたらご一報くださいませ
松尾大社の明神鳥居

こちらの鳥居で特徴的なのはしめ縄的なものから下がっているフサフサとした葉っぱ。

脇勧請といって榊の枝を束ねたものだそうです。
「鳥居の原始形式を示すもので榊の束は十二(閏年は十三)あり、月々の農作物の出来ぐあいを占った太占の風俗を、そのまま伝えていると言われております」(松尾大社説明板より)
勧請縄を思い起こしますねえ。
かっこいい
松尾大社と少しずつ縁ができて来たようなので、これからも折を見つけて訪れてみようと思います。
あ、あと絶対にまた来なければならない理由が

食べたいと思ってたのに、閉まっていて食べられなかったみたらし団子・・・
この日は特に食べたかったのに食べられなかったのでリベンジします。
蛇おんなだけに食べ物への執念は強いのです。
長くなりました。
お付き合いくださったみなさまありがとうございました
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