2018-04-25
このブログ記事は「蛇おんなペムのオカルト>スピリチュアル日記」https://snakelady13.hatenablog.com/(現在封鎖)に記載したものを再投稿しています。一部改訂を加えている部分があります。
こんにちは。
蛇おんなです。
今回は蛇おんなのふるさと探訪シリーズ第4弾です。
過去の記事はこちらです。よろしかったら合わせてどうぞ
続いて訪れたのは南房総市(旧千倉町)にある高家神社(たかべじんじゃ)です。
日本で唯一料理の神様をおまつりすることで有名な神社で、延喜式神名帳に掲載されています
御祭神は磐鹿六雁命(いわかむつかり)
って・・・・・・
・・・・・・どなたですのん?
何度もすみません・・・。
またもや名前さえも聞いたことのない神様が出てきました。
磐鹿六雁命は日本書紀の景行天皇の53年10月の部分に登場するそうなので、ちょっと紹介してみます。
”景行天皇が東国巡行の際、海路から淡水門(あわのみなと:安房の水門)を渡ると、覚賀鳥(ミサゴ)の鳴き声が聞こえた。その姿をみようと天皇さんが海の中に入ると、白蛤(うむぎ:ハマグリ)が採れた。
天皇が見つけた白蛤を、磐鹿六雁が蒲で襷をし、膾(お刺身)にして献上した。
それを天皇がたいそうお喜びになり、六雁に膳大伴部(かしわでのおおともべ)という姓を賜った。”
日本の料理の始まりとも言われています。
ちなみに古事記に磐鹿六雁命は登場しませんが、景行天皇が「東之淡水門」で「膳之大伴部」を定めたと書かれているようです。
高橋家の高橋氏文逸文では、白蛤だけでなく堅魚(カツオ)を磐鹿六雁が捕らえ、大多毛比と天上腹らを呼び寄せで、膾・煮物・焼物をこしらえて天皇に献上したと書かれているようです。

蛤のイメージ画像
蛤といえば
蛤と神話の組み合わせですぐに思い浮かぶのが、八十神に迫害されて大火傷で死んだオオナムチ(オオクニヌシ)を、赤貝の神格化とされるキサガイヒメと蛤の神格化とされるウムガイヒメが助けるシーンです。
赤貝の殻を削り、母乳に見立てた蛤の白い汁で溶いたものでオオナムチを蘇生させます。
当時の治療法を示しているとも、母乳の持つ生命力の促進を蘇生として描いたともされているようです。
また蛤は古代より薬剤として利用されていたようで、平安時代中期に書かれた和名抄にも登場します。
蛇おんな的に、磐鹿六雁命はただ美味しいだけの料理を天皇さんに献上したとは思えません
天皇さんの健康を考え、薬として白蛤を膾にしたのではないかと、蛇おんなは考えます。
それか膾が当時の最先端の流行で、中国から輸入されたばかりだったからとかそんな可能性もあるかもしれません。
膾は現在あるようなお酢を使った料理ではなく、古代では生肉を細かく切ったものを指したようです。
また襷には穢れを払うという意味があるようです。
蒲の葉で襷をかけるという行為は、天皇が召し上がる料理を作る前に、穢れを払うための儀式なのではないかなと思います。
医師兼料理人 磐鹿六雁命
磐鹿六雁命のエピソードを受けて、磐鹿六雁命はただの料理人ではなく天皇の健康管理をする医師的な役割もしていたのではないでしょうか。
薬食同源(医食同源)という考えが当時から日本にあったかはわかりませんが、
森羅万象に神を見出していた当時の人が、食物を生命の源、活力の源、エネルギー回復の源(=薬)として捉えていたとしてもまったくおかしいことはないと思うのです
ちょっと飛躍しすぎでしょうか?
勝手に頭の中でいろいろ妄想するのは自由ですからねイヒヒ
高家神社は小高い丘の上にあります。

茅葺の立派な社伝
拝殿内には醤油メーカーから寄進された絵馬などが飾られています。

料理の神様だけに境内には包丁塚がたくさんありました

引き続きパワフルな父はずんずんマイペース。
蛇おんながちょっとぶらぶらしているうちに、父とぱんくんが視界から消えました。
駐車場に戻ったのかと思って引き返しましたがそこにもいません。
神社の案内板を読んだりしているとぱんくんから電話がきました。
ぱんくん「どこにいるの?」
・・・・・・それはねえ、こっちのセリフなんだが?
どうやらふたりは神社傍にある弓道場に立ち寄ってた模様。
(父は別の道場でですが、弓道をたしなんでいます。)
ふーん・・・弓道場とかあるんだね
こちらの神社でも神様的存在とコンタクトならず
ただでさえ屁っ放り腰なへなちょこ感なのでね、ひとりで少し集中できる時間がないと無理っぽいのです。
何せへなちょこなんで、ひとりでの時間があってもコンタクトできるとも限らないのですが。
パワフルマイペースな父に若干振りまわされ気味ですが、いろいろな神社に連れて行ってあげようと父なりに気を遣ってくれているようでした。
父は郷土史を研究しているのでいろいろ解説をしてくれるのも楽しかったです。
ありがたやありがたや。
神社めぐりの途中で食べたお蕎麦
打ちたてでとても美味しかった〜

次回はぱんくんとふたりで行った鶴谷八幡宮について書きます。
鶴谷八幡宮では神様にお仕えする存在と少しお話しました
長くなりました。
*蛇おんなカテゴリーの記事はスピスピしています。スピスピが苦手な方はどうぞスルーしてください。
また数年前に書かれた記事については現在の考え方や生き方、知識などが反映されていない場合がありますので、どうぞご了承くださいませ。